●廃水の種類
食品工場廃水
●規模
日量 約120m3/日
●処理フロー
原水 → 調整槽 → 凝集沈殿処理 → *曝気槽 → *曝気槽(液中膜)→
ろ過ポンプ → 処理水槽 → 放流水
*既設(7年目)と新設(2年目)の2系統
●管理データ(平均値)
/ 既設:5月 水温33℃, pH 6.8, 6月 水温 33℃, pH 7.0 / 新設:5月 水温33℃, pH 7.2, 6月 水温 33℃, pH 7.2 / 全体のMLSS 5月,2,500 mg/L, 6月2,800 mg/L
●問題点と要望
ろ過差圧を下げるための薬液洗浄(次亜塩素酸ナトリウムによる)が多いので頻度を減らしたい。
●その他
既設MBRろ過膜は膜の一部が破損している。汚れが進んでいて,薬液洗浄後でもろ過差圧がメーカー推奨圧(25 kPa )を大きく上回る。近々交換予定。
■「源帰」適用後の主な変化
液体製剤(濃度約1 mg/L)を凝集沈殿処理のpH調整槽に連続的に添加。粉体製剤は初期に曝気槽に添加。図にろ過差圧の推移を示した。
➡ 投入開始当日から,新設のろ過差圧が減少。既設では減少が見られなかった。
➡ 新設では「源帰」の添加のみでろ過差圧が25 kPaを大きく下回ったので薬液洗浄を中止した。2ケ月間ほぼ20 kPa 以下の状態を保った。
➡ 既設では次亜塩素酸ナトリウムによる洗浄(5/26実施)後にろ過差圧が低下し,約4週間40 kPa を下回った。洗浄後のろ過差圧の漸増は濾過膜破損部から汚泥が侵入したためと考えられる。
「源帰」使用前は同様の薬液洗浄後ろ過差圧が低下したが1日で元のレベルに戻った。
図 「源帰」添加後のろ過ポンプ差圧の推移
(5/11に源帰添加開始,5/26に既設膜を次亜塩素酸ナトリウム液で洗浄)